インターンシップ実施学生インタビュー (2) 〔金融業〕


実習先: (株)栃木銀行
実習学生: 白鴎大学  Kさん
白鴎大学  Oさん

*インターンシップについて*

インターンシップをどこで知りましたか。
K: 大学三年の時に配られた履修要項に“インターンシップ講座”という授業がありまして知りました。特にどこかの掲示で知ったとかそういうのではなく授業で知りました。実際当時はインターンシップってなんだろうという感じでした。
O: 友人から“インターンシップ講座”という授業があることを教えて頂いて、インターンシップに参加しようと思い授業をとり、先生に説明していただいたりして知りました。

以前からお二人は友人ですか。
K・O: 違います。たまたまです。

ガイダンスの参加有無、そのときの感想をお聞かせください。
K: ガイダンスはありました。記憶が曖昧ですが、あった時期が大学三年生の六月頃でインターンシップの授業を取っていたので、ガイダンスは参加しませんでした。進路指導部の人に聞いたところ、授業と同じ内容を話すという事だったからです。
O: 同じで講座を取っていたので、「ガイダンスには参加しなくていいよ」と言われました。

インターンシップに参加しようと思ったきっかけは何ですか
K: 最初の理由はインターンシップ講座の授業を取ったからです。インターンシップ講座には『事前指導』と『実際に参加』があり、それが大きなきっかけでした。他にも就職関係の雑誌を読んで、インターンシップに参加する事で会社の雰囲気を味わえるという事が挙げられていたので、またとないチャンスと思いました。
O: 授業を取っていたので、インターンシップに行った方がためになると先生や先輩の話からです。

学生の間でのインターンシップへの認知度、他の学生の参加状況はいかがですか。
K・O : ほとんどの学生が知っていると思います。知っているけど、実際参加度は低いと思います。インターンシップの授業に参加しているのは、20人くらいです。そのうちインターンシップに参加したのは、15人くらいです。事前指導だけ取って留学に行く学生が何名かいたり、インターンシップ先が決まらなくて結局行けなかったからです。

実習先を選ぶ際に最も重視したことは何ですか。
K: 業界ですね。金融業に興味があったので、それで初め他の銀行さんに第一志望で出したがだめだったので、こちらに応募して採っていただいたからです。また研修先の場所が自宅から通えるかという事も考慮しました。
O: 自宅から通えるかどうかです。地元就職を希望したいと思っているので、東京より栃木や茨城の地方の企業を見てみたいと思ったからです。

エントリーシートの作成はきちんとできましたか。
O: 自分なりに頑張ったつもりですが、企業の方にはどう受け取って頂いたか分かりません。先生に添削して頂いて何度か直しつつ出したので、ちゃんと一通りの事は書けたかなと思います。
K: 授業の中で先生がエントリーシートの書き方の良い例・悪い例の事例をいろいろ見せて下さって、それで自己分析・自分の歴史を書き始めるところから始まって、指導して頂きました。初め一人で書いたエントリーシートは、具体的でもなかったし、何が言いたいのか詳しく書けませんでした。そういう意味では初めは駄目でしたが、最終的には採っていただいたのでまともな物が書けたのではないかなと思います。

授業中に先生に添削してもらったのですか。
O: はい そうです。あとは授業外にインターンシップ講座の担当の先生のオフィスに持っていったり、メールでエントリーしたりして書き直しました。

*実習について*

実習のなかで、特に印象に残る内容はありましたか。
O: まず予想以上に行員の方が親切に接して下さった事が、印象に残っているというかとても驚きました。もっと厳しくビシビシいかれるのかなと思っていたんですけど、親切に一つ一つ指導して頂いて、企業の説明から業務まで本当に丁寧に教えて頂けて、本当によかったなと思います。
K: 職場の人の温かさとか親切です。もともと栃木銀行さんにインターンシップする目的は、銀行に勤めている方の温かさを感じ取りたいというのが一番の目的だったので、そこが一番印象に残っています。

イメージしていた社会人と異なる点はありますか。
O: 予想以上に親切というか優しいというか物腰が穏やかというか・・・私たちは学生じゃないですか、上から言われる感じなのかなと思っていましたが、全然そういう事がなくとても親切に接して頂けたので、心の広さを感じました
K: 意外というか、ここはたまたま研修させて頂いたのが人事部という事もあったのかもしれませんが、風通しがよいというか・・・今は会話もなく、ただメールで指示とかもやり取りする企業もたまにニュースで見るんですけど、そうではなくちゃんと声を掛け合って、人同士のコミュニケーションがちゃんと出来ている。当たり前なんですけど、イメージしていた社会人というのは、冷たいというか威圧的というかコミュニケーションがちゃんと出来てないんじゃないかとか、イメージが少しあったので、予想以上に会話が飛び交っていてそこが異なりました。

将来の就職について(銀行も含めて)は、どのように考えていますか。
O: 金融業というか、お金って人生において切り離せないものなので興味があったんですけど、実際来てみて、もし入れたらちゃんとがんばっていけるかなと思える職場だったので、銀行さんを含めて就職活動がんばってみようかなと思っています。
K: 今回のインターンシップ5日間で短い期間だったんですけどインターンシップを通して、少し前向きに就職が考えられるようになったかな・・・社会人の方が実際に働いている姿を見て、私も頑張りたいというか、奮い立たされたというか、刺激されたというか、そういう意味では就職は前向きに考えてはいますが実際は分かりません。

お客さんと接する機会はありましたか。
K・O : ほとんど無かったです。
O: 今日西支店に連れて行って頂いた時、私が一人になった時、お客さんに声を掛けられましたが全く対応出来ませんでした。

来年度インターンシップを希望する学生へのアドバイスをお願いします。
O: 臆せず何でもやってみるのはとても大切な事だと思います。特にインターンシップは交通費とか掛かってしまうんですけど、絶対損がないと思うので、業界研究をどうしたらいいのか、就活どうしたらいいのかわからないとか、どこから手をつけたらいいのかわからないというところを来てみると、ある程度やる気も出るし、なんとなく自分の将来がんばれるだろうと思ってくるのかなと感じましたので、ぜひ参加された方がいいんじゃないかなと思います。
K: インターンシップは、その業界が自分に向いているか向いていないか一つの考え方になると思うので、インターンシップは長いところは長いですけど、短いところは一日ですのでやってみた方がいい。何もしないでその業界に入って辞めちゃったとさっきも話されていたと思うので、インターンシップは今後の自分のために、やる気があるのならやってみた方がいいんじゃないかなと思います。

実施する事前準備として何をしましたか。(不足していた点・よかった点)
K: 名刺を頂くばかりで返せないので、名刺を作っておいた方が良かったかもとおもいました。実際には要らないような気もします。
O: どんな企業なのか簡単でもいいのでちょっと調べておくと、実際に来て説明して頂いたときに理解しやすいかなと思います。

辛い事はありますか。
O: 辛いというよりはすごいとか感動とかの方が大きかったような気がします。親切にして頂いたというのがあったと思いますが、最初の一日だけガチガチで緊張しました。「楽にしていいよ」と声を掛けて頂いたので、わりと自然体で望めました。
K: ほとんど会社の概要の説明とか、ビジネスマナーとかそういうものだったので、特に辛いという事は無かったです。一日目が緊張しました。

>一番緊張した点はありますか。
K・O : 初日です。
K: 初日は常に緊張というわけではなかったんですが、話かけられた時や「質問はないですか?」と言われた時に困りました。何も出てこなくなって、何を話したらいいんだと思いました。

企業の方はよく指導してくれていますか。カリキュラム等要望がありましたらお聞かせください。
O: 来る前は、インターンシップなのでお仕事自体をさせて頂く形なのかなと思っていたんですが、ほとんどお手伝いで最初は仕事はさせてもらえないんだなと思いました。でも逆に出来ないんじゃないのかと思いました。銀行だから特に専門知識が必要で「させてくれ」とは言えないし、積み重ねじゃないと仕事は出来ないのかなと思いました。
K: ある程度雑用もさせて頂きましたし、最終日だから言えるんですけど、5日間という時間が短いのは有難かったんですが、何か物足りなさが少しあります。時間があっという間に過ぎてしまったというのがありました。

今回多くの社会人の方と接する機会があったと思うんですが、こちらに来てからビジネスマナーについて、こういうところが役に立ったという事はありますか。
O: 二日目に大学の先輩から名刺を頂く機会がありました。名刺の受け取り方、指で文字に触れないとか、大事に扱うとかそういうことだけでも知っていたので失礼はなかったかなと感じています。
K: 昨日のこちらでのビジネスマナーで教えて頂いた事なんですが、挨拶するときにお辞儀をしながら「こんにちは」と、「こんにちは」といってからお辞儀をするパターンがある事を知れたことです。「こんにちは」といってからお辞儀をする方が好印象ということです。お辞儀の仕方も教えて頂きました。実際役に立つと思います。

インターンシップをして得した事はなんですか。
O: いろんな方とお会い出来たことです。試験の面接のとき人事部の方が担当されると言うことで、何も知らないで面接に行くと緊張すると思うんですが、ある程度人柄というか、優しいとかわかっているのでそういう面ではいいかなと思います。
K: インターンシップを経験する事で、していない学生より一歩進んだのかなというのが一番です。なかなか人事部には普通の人は入れないし、裏口から入った事も貴重な体験でした。

インターンシップをする前と今とでは何か変わりましたか。
O: 5日間なのでそんなに顕著に表れていないかな・・・やる気は出ました。夏休みに一回業務フェスタに参加したぐらいで、業界研究は手をつけていなかったんですね、でも業界研究を積極的にやって、インターンシップで他の学生さんよりいろいろ社会を知る事が出来たので、他の業界の研究を進めていきたいと強く思いました。
K: やる気が前より出たのかなというのが大きいですね。