インターンシップ実施学生インタビュー (1) 〔官公庁〕


実習先: 宇都宮市役所
実習学生: 宇都宮大学 Sさん
宇都宮大学 Mさん

*インターンシップについて*

インターンシップをどこで知りましたか?
S: インターンシップを実施している市役所をインターネットで調べていて知りました。
M: インターネットで偶然見つけて、市役所がやっていることを知り、学校で参加方法を調べました。

ガイダンスへの参加の有無、そのときの感想をお聞かせください
S: 国際学部では、授業科目としてインターンシップを実施する学生向けに学部独自のガイダンスがあります。決まった後にキャリア教育・就職支援センター主催で“ビジネスマナー講習会”がありました。
M: 教育学部は、基本的に教育実習なのでないです。
(“ビジネスマナー講習会”は、全学部を対象に実施されています。)

インターンシップに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
S: 行政学(地方自治専門)の前期の授業で市役所へよくインタビューをしに来ていましたが、訪問だけではわからない内側を、もう少し深く体験したかったからです。
M: 公務員志望ですが、具体的に分からないので、仕事内容を知ってから決めたかったからです。県庁も考えましたが、業務内容を考えて市役所に決めました。

学生の間でのインターンシップへの認知度、他の学生の参加状況はいかがですか。
S: 私の周りはほとんど知っています。参加はともかく「三年の夏はインターンシップしないの?」という会話が日常にあります。
同学部生は、半分は留学の準備で、半分は就職に向けてインターンシップをしようとする人がいます。私のサークルでは、皆一度は悩み、結果として、三分の一がインターンシップに参加します。
M: 制度は知っていますが、教育学部では教育実習がメインなので積極的ではないです。
同学部生は、教育実習またはその準備で参加はほとんどないです。私のサークルでは、最近は分かりませんが、以前先輩が二人参加していました。

実習先を選ぶ際に最も重視したことは何ですか?
S: 場所は県内で、やる内容が自分の興味のあるところをピックアップして決めました。
M: 自宅から通えることです。また業務内容が魅力的だったからです。

エントリーシートの作成はきちんとできまし?
S: きちんと書けているか分かりませんが、素直に自分の気持ち・やりたい事をはっきり書けたと思います。日頃から就職活動の終わった先輩に、エントリーシートの書き方・体験談を聞いていたので参考にしました。
M: 自分で作成して、学校にあるキャリア教育センターの担当者や、キャリア教育の専門の先生を通したので、うまく出来たと思います。インターンシップに参加したかったので、万全を期すため確実なものを作りたかったからです。

*実習について*

特に印象に残っていることがありましたらお聞かせください。
S: 広報広聴課で印象に残っている点は、栃木放送のラジオ番組に市長が出たとき、私は番組には出ていませんが同席させていただいて、収録以外で市長とお話が出来たことです。
M: 政策形成研修を見学させてもらいました。参加者がグループになり、グループごとに制作しプレゼンとして関係課のトップに見せるというものです。その模擬発表を見せてもらったとき、プレゼンのやり方が非常に上手かったり、パワーポイントのやり方もうまかったです。それについての講師のアドバイスも役に立ちました。これからの学生生活でのプレゼンや発表の参考になりました。

イメージしていた社会人と異なる点はありますか?
S: 社会人はお金のため、生活するために働いているというイメージでした。広報グループにいて、個人個人の仕事に対する熱意や気持ちが強いなと感じて、皆情熱を持って仕事をしているんだと思い刺激を受けました。
M: 公務員は世間的(自分のまわり)にあまりいいイメージで伝わっていません。自分もその印象を受けていて、定時でだいたい帰れるのかなと思っていたところがありましたが、実際は定時で帰られる方はいませんでした。自分の抱いていた印象は甘かったと思いました。そういう所は自分の印象と違っていました。

仕事に対するイメージは自分の描いていたものと違っていましたか?
S: サークルで冊子を作ったりする経験があるので、広報の仕事のやっている内容は理解できました。広聴グループはイメージとしては、人の意見を聞いて処理するだけかと思っていましたが、イベントを企画して市民に知らせてその意見を聞くという仕事もあるんだなと、驚きと発見がありました。
M: 勉強不足で、何をやっているか分かりませんでした。変わったというより(仕事のイメージを)得たという感じです。

今回の職場体験で言葉使い・マナーで勉強になった事はありますか?
S: 自分の言葉使いに自信があるわけではありませんが、広聴グループの方の電話対応を聞いていて、市役所の行政職員として市民と対応するやり方が勉強になりました。
M: 言葉使いは得意でないので、知らず知らずとはいえ、失礼な言動になっていないか気になっているところなので改善していきたいと思います。

社会人としてやっていける自信はつきましたか?
S: 自信は半分半分くらいです。二週間を通してこの生活には慣れてきましたが、いざ社会人になると、自分にかかる責任も重いし、自分で決めなくてはいけない事も多いと思います。そういう部分は、今回は体験し切れなかったです。何年後かに社会人になった時には、自分に責任を持てるという点では自信になると思います。
M: 今回の体験では補助的な業務が多く、人事課の皆さんがやっている個人情報にあたる仕事には、あまり触れる機会はありませんでした。自信はないけど、どうしても社会に出て行かなくてはならないので、対応できる人間になりたいです。

将来の就職については、どのように考えていますか?
S: 地方自治に興味があって“まちづくり”“都市計画”という分野では市役所が一番だと思います。一般企業だったら、ハード面の仕事を探してみたいです。一つの分野に限らず“広報”は私にとって神秘的だったので、いろいろな分野で考えてみようと思います。
M: 前から思っていた通り公務員志望でいきます。今回の職場の自分の担当者に、「一般企業も受けて経験を積むのはいいことだよ」と言われたので、一般企業も考えてみようかなという気持ちが多少芽生えました。

来年度インターンシップを希望する学生へのアドバイスをお願いします。
S: インターンシップをやろうと思って応募するまでに勇気がいると思います。一歩踏み出す勇気、一歩社会に出てみようという自分の気持ちを大切にしていろんな事に挑戦していけば、学べる事も多いし自分も成長できるんじゃないかなと思います。
M: 言葉使いは気をつけた方が、自分も相手も気になるところなので、しっかりしておいた方がいいと思います。自分から進んで仕事をみつけてやっていく、自分から取り込んでいこう、自分から知っていこう・吸収して行こうという前向きな気持ちは重要だと思います。